「世界はどんどん悪くなっている」「貧富の差が拡大し、資源も枯渇する一方だ」――こうした考えにとらわれたことはありませんか?
私自身もかつては、日々流れてくるニュースを見て「世の中はどんどん悪くなっている」と感じていました。
しかし、ある本を読んだことで、その考えが覆されたのです。
その本が提唱するのは、「ドラマチックすぎる世界の見方」ではなく、「事実に基づく世界の見方」でした。
なぜ私たちは世界を悲観的に見てしまうのでしょうか?
その理由は、知識不足ではなく、人間の“本能”にあるのです。
本記事では、特に気をつけるべき3つの本能について解説していきます。
1. 分断本能――世界を二極化して考えてしまう

「世界は先進国と発展途上国に分かれている」「金持ちと貧乏人しかいない」――こんな二極化した見方をしていませんか?
実際には、先進国と発展途上国の間に位置する国が数多く存在し、貧富の差もグラデーションのように広がっています。
それにもかかわらず、人間は「2つに分けて考える」傾向があるのです。
この“分断本能”を抑えるには、「大半の人がどこに位置するのか?」を意識することが大切です。
例えば、世界の所得水準を4つのレベルに分けると、より正確な理解ができます。
2. ネガティブ本能――悪いニュースばかりに注目する

私たちは本能的に、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に反応しやすい性質を持っています。
そのため、明るいニュースよりも暗いニュースばかりが記憶に残り、「世界はどんどん悪くなっている」と錯覚してしまうのです。
例えば、「世界的に流行している感染症」と「航空機が無事に着陸した」というニュースでは、圧倒的に前者に注目が集まります。
しかし実際には、医療の進歩によって多くの病気が克服され、飛行機事故も極めて少なくなっています。
この本能を克服するには、「悪いニュースほど拡散されやすい」という事実を認識することが重要です。
ニュースの印象に惑わされず、データを基に現実を正しく把握しましょう。
3. 恐怖本能――恐ろしいものほど過大評価してしまう

地震、戦争、テロ……こうした危険な出来事に対する恐怖は、私たちの注意を引きやすいものです。
これは、私たちの祖先が生存するために培ってきた本能の一つです。
しかし、メディアはこの“恐怖本能”を利用し、人々の関心を引くために衝撃的なニュースを大々的に報じます。
例えば、飛行機事故のニュースは大きく報道されますが、実際には交通事故で亡くなる人の方がはるかに多いのです。
この本能を抑えるには、「恐ろしいものほど目が行きやすい」と自覚し、実際のリスクを冷静に分析することが重要です。
感情に流されず、データに基づいた判断を心がけましょう。
まとめ
私たちが世界を悲観的に見てしまうのは、知識不足ではなく、こうした本能によるものです。
分断本能、ネガティブ本能、恐怖本能――これらの影響を理解し、冷静に情報を判断することで、より正確な世界の姿を捉えることができます。
私自身、この思考法を意識するようになってから、ニュースを見ても感情に流されることが少なくなりました。
皆さんも、ぜひ世界を正しく見る力を身につけてみてください。
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