読書において最も大切なこと、それは「本を読む準備をする」ことです。
多くの人が、本に線を引いたり、ドックイヤーを作ったりしながら熱心に読んだつもりになっているものの、時間が経つと内容をすっかり忘れてしまうことがあります。
実は、これは「読む準備」が整っていないために起こる現象です。
私自身も以前は、「この本、面白かった!」と思うだけで、内容がすぐに抜け落ちてしまっていました。
しかし、あるとき「読書前の準備が大事」という考えに出会い、それを実践するようになってから、驚くほど記憶に定着し、読書の効果が倍増しました。
そこで今回は、読書の質を向上させるための3つの準備方法をご紹介します。ぜひ試してみてください!
1. メンタルマップを作る

まず一つ目は「メンタルマップ」を作ることです。
メンタルマップとは、自分の目標や得たい知識を視覚化する方法です。
読書の目的を明確にすることで、モチベーションが上がり、得た知識がしっかりと記憶に残るようになります。
そのために、以下の質問に答えてみましょう。
- なぜ、この本を読もうと思ったのか?
- この本から何を得たいのか?
- 読み終えた後、どんな状態になりたいのか?
私は、これらの答えをインデックスカードに書いて、本のしおり代わりにしています。
これにより、読むたびに目的意識を持ち直し、最後まで集中して読み切ることができます。
2. キュリオシティ・ギャップを活用する

次に、「キュリオシティ・ギャップ」を意識することも効果的です。
これは、自分が知っていることと、本の中にある未知の情報の差を認識することで、好奇心を刺激し、記憶の定着率を高めるテクニックです。
やり方はシンプルです。
- ノートを用意し、左ページに「自分が知っていること」を書く。
- 右ページには「本の目次」を見て、気になる見出しを書き出す。
- 左右を見比べ、特に興味を引かれる部分を重点的に読む。
こうすることで、知識の整理ができるだけでなく、どこを重点的に読むべきかも明確になります。
3. セルフテストを行う

最後に、「セルフテスト」を実践することで、自分の読書の弱点を把握し、改善できます。
メルボルン大学の研究チームが推奨する、読書が進まない原因をチェックする10項目を紹介します。
- 十分な時間とモチベーションが足りない
- 集中力が続かない
- 読むスピードが遅い
- ボキャブラリー不足
- どの部分に集中すべきかわからない
- 新しい理論や細かい情報が理解できない
- メインのポイントを掴めない
- エビデンスの価値が測れない
- 背景知識や経験が不足している
- 馴染みのない分野である
特に「時間が確保できない」「集中力が続かない」と感じる方は、
- スキマ時間を活用する(通勤時間や休憩時間に読む)
- タイマーを使って10分ずつ読む(短時間集中することで効率アップ)
といった方法を試してみるのがおすすめです。
まとめ
読書の質を上げるためには、「本を読む準備」が不可欠です。
- メンタルマップで読書の目的を明確にする
- キュリオシティ・ギャップを活用し、好奇心を刺激する
- セルフテストで読書の課題を把握し、改善する
この3つを意識することで、読書の効果は大きく変わります。
私自身も、これらの方法を実践してから読書の理解度が飛躍的に向上しました。
ぜひ、今日から試してみてください!
別の記事では、「ただ読むだけで終わらせない読書術」を紹介しています。こちらもチェックしてみてください!
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