「やらなきゃ」で動けないときは、まず目的を考える|営業時代の失敗で気づいたこと

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「やらなきゃ」と分かっているのに、なかなか動けない。
僕自身、今でもそんなことはある。

だから、先延ばしをすべて「意思が弱いから」で片付けるつもりはない。

ただ、これまで仕事をしてきて一つ気づいたことがある。

「何のためにこれをやるのか」が分からないままだと、少なくとも僕は動きにくい。

逆に、目的がはっきりすると、今まで見えていなかったやるべきことが見えることもある。
それを痛感したのが、新卒で営業をしていたころだった。

この記事では、「売ること」ばかり考えてまったく成果が出なかった僕が、仕事の目的を考えるようになって変わった経験と、今でも目的を見失ったときに考えている3つの質問を紹介する。

「やらなきゃ」と思っていても、今でも先延ばしにする

僕自身、今でも先延ばしにすることはある。

仕事では、「ここを改善したら、もっと楽になるのにな」と思っていても、締め切りがなければ後回しにしてしまう。

一度忘れ、同じ仕事が発生したときに、「やっぱり、ここ改善した方がいいよな」と思う。

それでもまた後回しにしてしまうことがある。

副業でも同じだ。

僕はリサーチがあまり得意ではない。
特に興味が薄いテーマになると、なかなか手がつかない。

YouTube動画の構成を考えるためにリサーチが必要なときも、締め切りギリギリまで動けないことがある。

「まず始めれば、だんだんやる気が出てくる」といった話も知っている。
読書が好きなので、行動や習慣について書かれた本もたくさん読んできた。

でも、知識を知っているからといって、何でも行動できるわけではない。僕もそうだ。

苦手なものは苦手だし、緊急性がなければ動きにくいこともある。

だから「なぜ?」と考えるだけで、すべての先延ばしが解決するとは思っていない。

それでも、仕事をしてきて何度も感じたことがある。

「何のためにこれをやっているんだっけ?」が分からなくなると、仕事のやり方そのものがおかしくなる。

僕自身、それを痛感したのが新卒時代の営業だった。

営業時代、僕は「売ること」が目的になっていた

新卒で入ったのは広告代理店だった。配属されたのは営業。
ひと昔前の話だが、会社の雰囲気はかなり体育会系だった。

朝礼では会社の経営方針のようなものを大きな声で読み上げる。
当番になった社員は、仕事に使えそうな話を1分ほど発表する。
上司がおもしろくないと判断すれば、翌日も当番。
朝礼の最後には「おはようございます」と、とにかく大きな声で叫ぶ。

新人のころは、その「おはようございます」を大声で言う練習までした。

今振り返れば、なかなかの黒歴史。。。

そんな職場だったので、営業でも、「やれ、売れ、動け」という雰囲気が強かった。
僕自身も、「上司に怒られないようにしないと」という気持ちで仕事をしていた。

そんなある日、新しいネット広告の商材が導入された。
当時としてはまだ珍しい媒体だった。

上司から言われたのはシンプルだった。

「これを売ってこい」

僕も、「分かりました」と営業を始めた。

でも、本来ならその前に考えることがあった。

どんな媒体なのか。
どんなクライアントに合うのか。
どんな課題を持っている企業に効果がありそうなのか。

それをきちんと考えるべきだった。

でも当時の僕は、「とにかく早く売らないと」としか考えていなかった。

じっくり考えていると、「何やってるんだ。早く売ってこい」と言われそうな気がしていたから。

だから、よく理解できていない商材を、とりあえずいろいろなクライアントに提案した。

結果は散々。
まったく売れない。

今考えれば当然だと思う。

商材のことも十分に理解していない。
相手の課題も見ていない。

それなのに、「これ、どうですか?」と提案していた。

僕の目的は完全に、「商材を売ること」になっていた。

さらに言えば、「1件でも売って、上司に怒られないこと」が本当の目的になっていたのかもしれない。

当然、成果は出ない。
そして成果が出なければ、また上司に怒られる。
すると、さらに焦って売ろうとする。

完全に悪循環だった。

会社を辞めると決めて、初めて「お客さん」を見るようになった

皮肉なことに、僕が少し営業らしい仕事をできるようになったのは、会社を辞めることが決まってからだった。

退職を伝えたあと、約1か月の引き継ぎ期間があった。
新人と一緒に、自分が担当していたクライアントを回ることになった。

退職が決まっていたからなのか、以前ほど上司から細かく言われなくなった。
すると、不思議なくらい気持ちに余裕ができた。

せっかく新人に引き継ぐなら、「最後に、このクライアントに何か一つ提案を残しておこう」と思うようになった。

そこで初めて、売りたい商材から考えるのをやめた。

最初に考えたのは、「このクライアントは、今どんな状態なんだろう?」ということ。

過去の商談内容を見返し、どんな広告を使っているのか、今どんな商品を売りたいのか、、何を強く打ち出そうとしているのか。

まず、相手の現状をできるだけ整理した。

次に考えたのが、「何に困っているんだろう?」ということ。

過去の商談資料を見ながら、

「そういえば、以前こんなことを言っていたな」
「もしかすると、ここが課題なのかもしれない」

と一つずつ考えた。

そして、その課題に対して、「何を提案するのが一番合うだろう?」と考えた。

自社の利益が大きい商材ではなく、「こっちの媒体の方が、このクライアントには合いそうだ」と思えば、そちらを提案した。

短期的にはこちらの利益が少なくても、「相手の成果につながった方が、長く付き合ってもらえるかもしれない」と考えるようにもなった。

すると、それまでとは反応がまったく違った。

こちらの提案を前向きに検討してくれるクライアントが増えた。

僕が退職したあと、一緒に回っていた新人に状況を聞いたことがある。

すると、

「あのとき作ってくれた提案資料のおかげで、予算を達成できました!」と言ってもらえた。

その言葉は今でも覚えている。

あれだけ「売らなきゃ」と必死になっていたときは売れなかった。

それなのに、「相手は何に困っているんだろう?」と考えるようになったら、結果として売れるようになった。

この経験から、仕事は、目の前の作業をこなすことではなく、まず目的を考えることが大切なんだと思うようになった。

「なぜ?」は、やる気を出す魔法ではない

以前のこの記事では、「なぜ?」を3回繰り返せば、本当の動機が見つかり、行動できるという内容を書いていた(リライトしました!)。

でも、今の僕はそこまで単純ではないと思っている。
「なぜ?」を考えたところで、苦手な仕事が突然好きになるわけではない。

僕自身、副業のリサーチは今でも苦手だ。
目的が分かっていても、気が進まないものはある。

だから、「なぜ?」は、やる気を出す魔法ではない。

むしろ僕にとっては、「そもそも、何のためにこれをやっているんだっけ?」と目的を確認するための質問に近い。

営業時代の僕は、それを考えていなかった。
「売れ」と言われたから売る。
それだけだった。

でも、目的を考えれば、「お客さんの課題を解決するために提案する」という別の見方ができた。

すると、見るものも、考えることも、行動も変わった。

「なぜ?」の価値は、無理やり自分を動かすことではなく、自分が向かう方向を確認することにあると思っている。

目的を見失ったとき、僕が考えたい3つの質問

仕事をしていて、「これ、何のためにやっているんだろう?」と分からなくなったとき、今の僕なら3つのことを考える。

なぜ、この仕事をやる?

まず考えたいのが、なぜ、この仕事をするのか?ということだ。

上司に言われたから。
毎月やっているから。
昔からこの方法だから。

もちろん、それがきっかけで仕事をすることはある。

でも、そこで一度立ち止まってみる。

この作業は、最終的に何につながっているんだろう?と考える。

僕は今、仕事を「誰かの課題を解決するもの」と考えている。

営業なら、顧客の課題。
事務なら、その情報を必要としている人の課題。
現場改善なら、作業する人が抱えている不便。

自分がやっている仕事が、最終的に誰の役に立っているのか。

そこまで考えると、ただの作業だったものの見え方が変わることがある。

誰の何を解決する?

次に、誰の何を解決する仕事なのか?を考える。

営業時代の僕なら、「この商材を売る」ではなく、

このクライアントが抱えている広告の課題を解決する」だった。

この違いは大きい。

「売る」が目的なら、自分が売りたいものを提案する。
「課題を解決する」が目的なら、まず相手を見る。

同じ営業でも、行動はかなり変わる。

忙しく仕事をしていると、こうしたことは忘れやすい。

でも、

誰が困っている?
何に困っている?

と考えるだけでも、今やっている仕事の意味が少し見えやすくなる。

どんな状態にしたい?

最後に考えたいのが、この仕事が終わったとき、どんな状態になっていればいいのか?ということだ。

つまり、ゴールを決める。

例えば現場改善なら、「作業時間を減らしたい」だけでは少し曖昧だ。


この作業を今より10分短くする。
誰でも迷わず作業できる状態にする。

といったところまで考えると、次に何をすればいいのかが見えやすくなる。

ゴールが分かれば、現在地との差も見える。

そこから、「では、最初に何をしよう?」と逆算できる。

目的を考えると、「やらない方がいい」と分かることもある

目的を確認すると、「よし、やろう!」と思えることもある。

でも、逆もある。

これ、今はやらなくてもいいな。と気づくこともある。

営業時代にもそういうことがあった。

クライアントの現状や課題を考えた結果、「今、この会社には無理に何かを提案しない方がいい」と判断したことが何度もある。

提案するものが思いつかなかったわけではない。
今の状態なら、こちらから何かを売り込むより、定期的に話を聞きながら様子を見る方がいいと思ったのだ。

そして状況が変わったときに、合うものを提案すればいい。

つまり、「何もしない」も、目的から考えて選んだ行動の一つだった。

これは日々の仕事でも同じだと思う。

忙しく目の前の仕事をこなしていると、僕自身も、「何のためにやっているんだっけ?」を忘れることがある。

気づけば、手段そのものが目的になっている。

僕が営業時代に「商材を売ること」ばかり考えていたのが、その典型だった。

だから、ときどき一歩引いて、「なんのための仕事なんだっけ?」と考える。

すると、「この作業は必要だ」だけでなく、「これ、もうやらなくてもいいんじゃないか?」と気づくこともある。

目的を考えることは、やるべきことを増やすためだけではない。

やらなくていいことを見つけ、自分の時間を取り戻すためにも使える。

やると決めたら、最初の一歩だけ小さくする

目的を考えた結果、「やっぱり、これはやろう」と決めた。
でも、それだけですぐ行動できるとは限らない。

僕自身がそうだ。

そんなときは、最初の一歩をできるだけ小さくする。

改善したい仕事なら、「まず5分だけ現状を見る」

勉強なら、「とりあえず教材を開く」

副業なら、「案件を1件だけ見る」

その程度でいい。

最初から、「今日中に全部終わらせる」「10ページ勉強する」「20件案件を探す」と考えると、僕は始める前から面倒になってしまうことがある。

だから、

最初に何をすればいい?まで小さくする。

僕の場合、本でも仕事でも「まず開く」「5分だけ見る」と決めた方が始めやすい。
そのまま続けられそうなら続ける。
今日はそこまでなら、それでもいい。

目的を確認したあとは、完璧な一歩ではなく、動き出せる一歩を選ぶようにしている。

先延ばししたら「なんのためにやるんだっけ?」と聞いてみる

「やらなきゃ」と思っているのに動けない。
そんなとき、無理にやる気を出そうとしなくてもいいと思う。

僕自身、今でも仕事を後回しにするし、苦手なことにはなかなか手がつかない。

だから、「なぜ?」を考えれば何でも解決するとは思わない。

ただ、一度だけ、

なんのために、これをやるんだっけ?と自分に聞いてみる。

すると、「やっぱり、これはやった方がいい」と思うかもしれない。

反対に、「これ、別に今やらなくてもいいな」と気づくかもしれない。

どちらでもいいと思う。

大切なのは、「やらなきゃ」と思考停止で動くことではなく、自分で目的を確認して、自分で次の行動を決めることだ。

僕は営業時代、それができていなかった。

「売れ」と言われたから売る。
その結果、売れなかった。

でも、「このお客さんは何に困っているんだろう?」と考えたことで、仕事のやり方が変わった。

だから、何かを先延ばしにしている自分に気づいたら、まず一度だけ聞いてみてほしい。

「そもそも、なんのためにこれをやるんだっけ?」

その答えが、次に何をするかを決めるきっかけになるかもしれない。

行動できるようになれば、下記の記事も参考にしてみてください!

以上、参考になればうれしいです!
では。

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