毎日がつまらないからといって、人生を大きく変える必要はないと思う。
僕の場合、最初の変化は「読みたい本を1冊買う」という、本当に小さな選択だった。
そこから読書が増え、副業を始め、気づけば昨日とは少し違う毎日を過ごすようになった。
この記事では、変化を避けていた僕が「いつもと違う選択」をするようになった経験と、日常に小さな変化を作るために今でも意識していることを紹介する。
僕は「何も起こらない毎日」を自分で選んでいた

昔の僕は、変化が嫌いだった。
嫌いというより、何も変わらない日常の方が楽だった。
余計なストレスもない。
余計なことを考える必要もない。
昨日と同じように今日を過ごせれば、それでいいと思っていた。
何か一つ変わると、それに合わせて考えなければならないことも増える。
「じゃあ、これはどうしよう」
「次はどうすればいいんだろう」
一つの変化から、考えることが次々に増えていく。
それが僕には面倒だった。
だから、考えなくていいことは、できるだけ考えない。
今日がそれなりに充実していたなら、明日も同じように過ごせばいい。
そんな毎日を、自分から選んでいた。
「このままでいいのかな」と思ったのは、大学時代の自分を思い出したから

そんな変化の少ない毎日を過ごしていたある日、ふと学生時代のことを思い出した。
特に大学時代の僕は、今とは正反対で、変化することが好きだった。
大学内の人間関係だけで終わるのが嫌で、当時使っていたSNSでイベントを探し、「とりあえず行ってみるか」と学外へ飛び出していた。
そこで学生だけでなく、先輩や社会人とも知り合った。
毎回違う人と会い、いろいろな話をした。
自分の悩みを聞いてもらうこともあった。
本もよく読んでいた。
講義の空き時間には大学の図書館へ行き、本を読んだり映画を見たりしていた。
ボランティアに参加したり、イベントを企画したりもした。
今振り返ってみると、かなり動き回っていたと思う。
そんな大学時代を思い出すと、
「あの人は元気にしているかな」
「今ごろ何をしているんだろう」
と昔の人間関係が懐かしくなった。
それと同時に、「俺、このままでいいんだっけ」と思うようになった。
当時の僕には、これといった趣味もなかった。
仕事から帰れば、スマホやテレビを何となく眺める。
そして、また次の日も同じように過ごす。
大学時代の自分と比べて、「やっぱり、少しくらい変化があった方がおもしろいのかもしれない」と思い始めた。
今考えると、僕は変化が嫌いになったわけではなかったのかもしれない。
いつの間にか、変化しない「楽さ」に慣れていただけだった。
最初の変化は、「読みたい本を1冊買う」という小さな選択だった

何かやってみようとは思った。
でも、何をすればいいのか分からない。
そんなとき、僕が応援していたある有名人が本を出版することになった。
「これ、絶対読みたい」
そう思い、久しぶりに本を買った。
思えば、毎日が変わり始めたのはここからだったのかもしれない。
その本を読み終えると、「やっぱり、本っておもしろいな」と昔の感覚が戻ってきた。
そこから少しずつ読書量が増えていった。
本屋にも寄るようになった。
ネットで気になる本を探すようになった。
電子書籍にも興味を持ち、有料サービスを使ったり、電子書籍リーダーを買ったりもした。
本を読むと、自分が知らなかった考え方に次々と出会う。
すると、
「これもやってみたい」
「こんな世界もあるんだ」
と、興味のあるものが増えていった。
気づけば、あれほど変化を避けていた僕が、自分から新しいものを探すようになっていた。
そのころ、「今、けっこう楽しいかも」と思えるようになった。
最初から「人生を変えよう」と思っていたわけではない。
ただ、「読みたい」と思った本を1冊買った。
僕にとって最初の変化は、その程度の小さなものだった。
僕が次に選んだのは、副業ライターという未知の道

気づけば、たくさんの本を読むようになっていた。
ちょうどそのころ、今ほど一般的ではなかったものの、「副業」という言葉を少しずつ目にするようになった。
読んでいた本の中にも、
「収入源は一つだけではない方がいい」
「自分で稼ぐ力を身につける」
といった話が出てきた。
「そういう働き方もあるのか」と興味が湧いた。
そして、「会社だけに頼らず、自分の力で一度お金を稼いでみたい」と思うように。
大金を稼ぎたいというより、最初は、「自分のお小遣いが少し増えたら、また違う景色が見えるかもしれない」くらいの気持ちだった。
以前の僕なら、興味を持っても、「面倒そうだからいいや」で終わっていたと思う。
でも、そのころの僕は「昨日と少し違う今日」を求めるようになっていた。
では、自分に何ができるだろう。
いろいろ考えて、たどり着いたのがWebライターだった。
本を読むのが好き。
文章を書くことも苦ではない。
「これなら、もしかしたらできるかもしれない」
そう思い、クラウドワークスに登録した。
とはいえ、登録した瞬間から自信満々だったわけではない。
案件一覧を眺めながら、「本当に自分にできる仕事なんてあるのかな」と不安だった。
初めて応募ボタンを押したときも、「本当に自分が、お金をもらって文章を書くのか」と不思議な感覚だったのを覚えている。
それでも、とりあえず一歩踏み出してみた。
副業を始めて、昨日と同じ一日が減っていった

副業を始めてから、毎日の景色はかなり変わった。
案件を探す。
応募する。
クライアントと連絡を取る。
記事を書く。
フィードバックをもらう。
そして、報酬をもらう。
本業しかしていなかったころには経験しなかったことばかりだった。
自分が書いた文章に対してお金を払ってくれる人がいる。
それだけでも、「自分にできることで、人の役に立てるんだ」と感じられた。
仕事を続けていくと、「自分には、こんなこともできるのか」と、それまで知らなかった自分に気づくこともあった。
わずかな時間でも副業をするようになると、昨日とまったく同じ一日は少しずつ減っていった。
もちろん、いいことばかりではない。
ありがたいことに案件が重なり、睡眠時間を削って対応したこともあった。
かなり厳しい納期でも、「やります」と言ってしまい、無理して仕事を終わらせたこともある。
当時は、それすら刺激的で楽しいと感じていた。
忙しいけれど、毎日何かが起きる。
以前の自分にはなかった感覚だった。
ただ、今振り返ると、睡眠を削ってまで仕事を受ける必要はなかったと思う。
変化を楽しむことと、自分をすり減らすことは別だ。
刺激があればあるほどいい、という話ではない。
自分の生活を守りながら、新しい経験を少しずつ増やしていくくらいがちょうどいいと思っている。
毎日を変えるために、大きな決断はいらない

僕の場合は、本を1冊読んだことから少しずつ日常が変わり、最終的には副業まで始めた。
でも、副業がすべての人に合うとは思わない。
副業ができない環境の人もいる。
そもそも副業に興味がない人だっている。
大切なのは、副業を始めることではないと思う。
僕が今大切にしているのは、「これ、ちょっとやりたいな」と思った感情を、そのまま素通りさせないことだ。
以前の僕なら、
「ここに行ってみたいな」
「これ、おもしろそうだな」
と思っても、「まあ、また今度でいいか」と、そのまま忘れていた。
でも、そこに小さな変化のきっかけがあるのかもしれない。
「行ってみたい」と思ったら、場所を調べてみる。
「やってみたい」と思ったら、必要なものを調べてみる。
「話を聞きたい」と思ったら、その人の発信を見てみる。
いきなり人生を変えるような決断をする必要はない。
最初は小さな一歩でいい。
僕の場合、その小さな一歩が、たまたま「本を1冊買う」だった。
「いつも選ばない方」を試す3つの方法

ここからは、僕自身が日常に変化を作るために意識していることを3つ紹介する。
1.少し気になっていたことを、一度だけ試してみる
まずは、「ちょっと気になる」と思っていることを、そのままにしない。
「ここへ行ってみたい」
「これをやってみたい」
その程度で十分。
例えば、海外旅行に行ってみたいと思っているなら、いきなり飛行機を予約する必要はない。
旅行本を買ってみる。
どのくらいお金が必要なのか調べる。
行ってみたい国の動画を見る。
そこから始めればいい。
調べていくうちに、「意外と行けそうだな」と思うかもしれないし、「今はちょっと難しいな」と分かるかもしれない。
どちらでもいい。
「気になる」で終わらせず、小さく動いてみることが大切だと思う。
2.「面倒だから」で断っているものを見直す
僕も面倒なことはできるだけ避けたい。
でも、「興味はある。でも面倒だからやめておこう」というものまで断ってしまうと、新しい経験も一緒に逃してしまうことがある。
だから最近は、「本当にやりたくないのか。それとも、ただ面倒なだけなのか」を一度考えるようにしている。
もちろん、気が進まない誘いや、時間・お金の負担が大きいものまで受ける必要はない。
何でも「やります」と言えばいいわけでもない。
ただ、少し興味があるのに「面倒だから」という理由だけで断ろうとしているなら、一度立ち止まって考えてみてもいいと思う。
やってみても、何も変わらないかもしれない。
でも、それもやってみなければ分からない。
3.結果ではなく「経験が増えるか」で選んでみる
僕は、「経験のために一度やってみる」という考え方が好きだ。
結果が出るかどうかだけで判断すると、初めてのことにはなかなか手を出せない。
でも、「一度経験してみたい」と考えると、少し動きやすくなる。
僕の場合、かなり身近な例がパチンコだった。
僕はもともとギャンブルをしない。
そのため、パチンコについても、「何がおもしろいんだろう」と思っていた。
でも、よく考えれば一度もやったことがない。
やったこともないのに「おもしろくない」と決めるのも違うなと思った。
そこで一度だけ、経験としてやってみた。
店に入っても、最初は何をすればいいのかまったく分からない。
「え、どこにお金を入れるんだ?」
「このカードみたいなのは何だ?」
と戸惑いながら、何とか台を動かした。
実際にやってみると、台が光ったり、派手な演出が流れたり、「なるほど、こういう感じなのか」と初めて分かったことがいくつもあった。
結果的に5,000円ほど勝ったが、それをきっかけにハマることもなかった。
その後もパチンコへ行っていない。
ただ、経験したことで、「パチンコはおもしろくない」ではなく、「僕にはあまり合わないかな」と思えるようになった。
この違いは、自分の中ではけっこう大きい。
もちろん、お金や安全に関わることまで「経験だから」と何でも試す必要はない。
無理のない範囲で、「一度くらいやってみようかな」と思ったものを経験してみる。
それだけでも、自分の「好き・嫌い」「合う・合わない」が少しずつ分かってくる。
退屈を感じたら、昨日と違う選択を一つだけしてみる

毎日がつまらないと感じたとき、人生を大きく変える必要はないと思う。
昨日とは違う選択を、一つだけしてみる。
それくらいでいい。
いつも買うお茶ではなく、別のものを選ぶ。
いつもの缶コーヒーではなく、ドリップコーヒーを飲んでみる。
通ったことのない道を歩いてみる。
気になっていた店に入ってみる。
そんな小さなことでいい。
僕自身、小さな変化を繰り返しているうちに、以前ほど「いつもと違うこと」を面倒に感じなくなった。
そして僕の場合、最初の変化は、「読みたい本を1冊買う」という本当に小さな選択だった。
そこから本屋へ行くようになった。
読む本が増えた。
副業という選択肢を知った。
そして、Webライターを始めた。
最初から「人生を変えよう」と思っていたわけではない。
ただ、「これ、ちょっとやってみたい」と思った気持ちを、以前のように素通りさせなかっただけ。
だから、毎日がつまらないと感じたときも、大きな決断をしなくていい。
昨日の自分なら選ばなかったものを、今日は一つだけ選んでみる。
その小さな選択から、思ってもいなかった変化が始まるかもしれない。
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